母乳で育つと病気になりにくいことに着目

母乳で育つと病気になりにくいことに着目

母乳で育った乳幼児は病気にかかりにくい、生後数か月は風邪をひかない、虫歯になりにくいなどの話はとても有名でしょう。実際に全く風邪をひかないわけではありませんが、母乳には病気やウイルスに抵抗するための免疫が含まれているため病気にかかりにくく、万が一かかっても軽く済み重症化しづらいと言われています。

近年、医療分野や健康食品や美容製品の開発メーカーといった様々な研究所から注目されているラクトフェリンという成分は、人間の母乳や牛の生乳などに含まれる成分であり、抗ウイルス作用をはじめ、体の機能の活性化やトラブル改善・病気予防などに有効な効き目があるとして日夜研究が進めてられています。

母乳は感染防御機能が高く、実際の研究データでも虫歯菌の予防や大腸菌の死滅作用などがあることが分かってきています。

ラクトフェリンの様々な効き目

研究が進み、主に期待できる効き目として明らかになりつつあるのが、生体防御作用としてのピロリ菌や歯周病菌の抑制などの抗菌・抗ウイルス活性・発がん予防や感染防御などの免疫調節作用が挙げられます。

また、健康を維持・増進する作用にも使えると注目されており、腸内にある善玉菌の1つであるビフィズス菌を増やし、腸内細菌のバランスを整えるビフィズス菌増殖促進作用をはじめ、貧血を改善する鉄吸収調節作用や大腸炎や関節炎の改善などの抗炎症作用・内臓脂肪の低減などの脂質代謝改善作用が期待されています。

歯周病をはじめ、口内環境の改善や衛生にも役立つとされ、歯周病菌による歯周病や口内炎・口角炎などの炎症、舌痛症やドライマウスの予防や改善、口臭抑制効果も期待されています。口腔内でのウイルスや病原菌の発生を抑制し、疾病予防への期待が高まっているのです。

研究データで実証

研究データで実証

近年の研究データによると、肥満度が高い人ほど歯周病になりやすい傾向にあるということが分かってきており、歯周病とメタボリック症候群や生活習慣病との関連性や影響についての研究が進められています。

歯周病菌から排出される歯周病の進行を促進する毒素が口内から血中へと入り込むと、コレステロールや中性脂肪の合成や分解にかかわる酵素の量に影響を与えることが分かってきました。酵素に悪影響を与える脂質異常を引き起こし、メタボや生活習慣病の一因になることが、遺伝子解析の結果から分かってきたのです。

この研究では動物にラクトフェリンを与えることで、血液中の総コレステロール量や中性脂肪量の増加が抑えられることも実験から実証されています。さらに、歯周病ウイルスによる脂質異常のケースだけでなく、脂肪過多の偏った食生活による脂質異常の場合でも、コレステロールを合成する酵素の働きが減少し、コレステロールを分解・排出する酵素の働きを活性化することが明らかになっています。

ラクトフェリンを効率的に摂取するには

抗ウイルス作用を高めるには免疫細胞が結集している腸まで届き、善玉菌をサポートして悪玉菌を減らすことがポイントになります。ラクトフェリンには善玉菌の一種であるビフィズス菌増殖促進作用もあり、ビフィズス菌が活性化することで免疫細胞と協力してウイルスに強い体作りにも役立ちます。

しかし、母乳や生乳に含まれる成分であり、生まれたばかりの赤ちゃんを除いては一般的に容易に摂取できるものではありません。また、牛の生乳に含まれる量は人間の母乳の10分の1と低い上、ラクトフェリンは熱や胃酸に弱い性質があるので、加熱殺菌を施された牛乳を摂取しても十分な含有量が期待できず、熱や胃酸で死滅して十分に腸まで行き届かないことが考えられます。

これらのことを踏まえると、効率的に考えて牛乳などの食品から摂るのではなく、有効成分が凝縮されたサプリメントがおすすめとなります。胃で分解せず腸まで届くことで、より高いビフィズス菌増殖促進作用が期待できます。

ラクトフェリンでウイルスに強い体作り

ラクトフェリンでウイルスに強い体作り

ラクトフェリンは免疫をたっぷり含んだ成分であり、その働きに注目した様々な研究機関による研究や実験や臨床研究の結果、歯周病菌やピロリ菌・虫歯菌などの抑制などの抗ウイルス作用をはじめ、発がん予防や感染予防などの生体防御作用やビフィズス菌増殖促進作用・貧血防止といった体質改善に役立つ鉄吸収調節作用・大腸炎や関節炎などの改善に役立つ抗炎症作用や内臓脂肪の減少などの脂質代謝改善作用といった、健康の維持や改善・増進させる効き目もあることが分かってきました。

もっとも母乳や生乳のといった形での摂取は難しく、熱や胃酸に弱いという性質もあるため、加熱殺菌が施された牛乳などの食品や、胃溶性の健康補助食品からでは満足のいく効果が望めません。胃で溶けにくい、腸溶性タイプもしくは耐酸性のサプリメントでの摂取がおすすめです。